腹切丸(帯郭櫓)

 この櫓の南側は、深い濠になっています。その濠を渡ってくる敵を上から攻撃できる櫓です。
近くには城主の住まいがあり、そのような場所で切腹することはまず考えられないのですが、薄暗い雰囲気と石打棚が検死役人の座、下の板場が切腹場、前にある井戸が首を洗うよう場所のように見えたため、いつしか「腹切丸」と呼ばれるようになりました。