遊覧船でお堀を優雅にクルージング?

姫路城では今、お城の内堀を巡る観光和船が観光客に人気なんです!


この舟実は、かつて姫路藩で利用されていた和船(高瀬舟)を復元したもの。
絵図などを手がかりにして、建造したということだから驚きです。

全長は約9.5メートルで最大幅約2.3メートル。

一番の目的は、姫路城を観光地として盛り上げることなんですが、和船の建造技術の継承も目的とされているんだとか。 昔、西播磨地方(兵庫県)で使われていた高瀬舟を、当時の工法・道具を使って建造した本格的なものなんです。
実際、この舟を作るにあたって、現在では和船の艪(ろ)を作る職人はいなくなってしまったようでこの船の艪に限っては昔のものを再利用しているようです。 昔からの技術や文化が失われていかないようにする取り組みは大事だと感じます。

クルージングの見どころ!


この優雅なクルージングのみどころは、大天守をお堀に浮かんだ船上から見上げることができるところ。きっとこの光景は、昔から変わっていないはずです。
その他にも好古園の白壁、姫山原始林を見ながら折り返し、城への玄関口にあたる桜門橋をくぐり、姫路護国神社西側・姫路市立動物園まわり戻ってくるもの。


普通は気付かないようなお堀の壁にある「排水溝跡」が間近で見られたり、姫路城の別名「白鷺城」にぴったりな白鷺が木にとまっていたりする光景を見られることもあるそうです。
時間にして約30分。ガイドさんの案内もついた贅沢な濠めぐりです。


和船乗り場 姫路城の大手門と好古園の間にあります。

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平成27年3月26日(木)から5月10日(日)まで毎日
平成27年5月11日(月)から11月29日(日)の土日祝

・1日10便 ※当日9時より受付開始(事前予約不可)
・定員14名
・大人1000円  小人(12歳以下)500円

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※注意点※ 平成27年のもの

昔は本当に堀の中で使われていた


『姫路城史』(橋本政次著)に「内濠には屋形船を浮べ、本城、武蔵野などから西屋敷へ往来するには、この屋形船を用ひた」と、当時、実際に内堀でこの舟が使用されていたことが分かる一文があります。

その目的は遊覧、城への出仕の渡し、生活用品の搬入などだったそうです。

お堀からお城を眺めるなんて、普通はなかなか体験できないことだし、タイムスリップ気分が味わえるかも?
姫路城に訪れたら、是非この舟に乗ってみたいですね!